大阪府の在留外国人を在留資格・年齢別に分析【2025年最新データ】

在留資格・年齢別分析

この記事でわかること

  • 大阪府の在留外国人360,390人を在留資格別に分類した構成
  • 年齢分布から見える大阪の外国人コミュニティの実態
  • 生野区・浪速区・西成区・中央区・東大阪市のエリア別在留資格の違い

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データ出典

  • 法務省 出入国在留管理庁「在留外国人統計」(2025年6月末時点)
  • 総務省「統計でみる市区町村のすがた2025」掲載の住民基本台帳人口(2023年)

はじめに:大阪の外国人、3人に1人以上が長期定住者

2025年6月末時点で、大阪府の在留外国人は360,390人。関西6府県の合計672,788人のうち半数以上が大阪府に集まっています。

「外国人が多い大阪」というと、観光客や短期滞在者をイメージする方も多いかもしれません。しかし在留資格別のデータを見ると、特別永住者(19.0%)と永住者(17.8%)を合わせた定住型の比率は36.8%にのぼります。大阪に住む外国人の3人に1人以上が、長期にわたって生活の根を張っているのです。

在留資格の用語解説については関西6府県まとめ版の記事もあわせてご参照ください。本記事のエリア別データは、法務省「在留外国人統計」の市区町村×在留資格×年齢の公開データを集計したものです。


大阪府の在留資格構成TOP10

順位在留資格人数比率
1特別永住者68,451人19.0%
2永住者64,250人17.8%
3留学47,440人13.2%
4技術・人文知識・国際業務44,171人12.3%
5家族滞在35,073人9.7%
6特定技能1号22,275人6.2%
7技能実習2号ロ13,192人3.7%
8定住者10,300人2.9%
9特定活動10,105人2.8%
10日本人の配偶者等9,695人2.7%

特別永住者(19.0%)と永住者(17.8%)を合わせた定住型は計132,701人・36.8%と、在留資格の中で最大のグループです。これに対して就労型(技術人文国際・特定技能・技能実習合計など)が約25%、学習・家族型(留学・家族滞在)が約23%と続きます。

特別永住者について:特別永住者とは、戦前から日本に在住していた朝鮮半島・台湾出身者およびその子孫に付与される在留資格です。大阪府の特別永住者68,451人の多くは在日コリアンのコミュニティであり、生野区・東成区・東大阪市など歴史的なコミュニティが根付くエリアに集住しています。


大阪府の年齢分布

年齢人数比率
0~4歳8,372人2.3%
5~9歳7,418人2.1%
10~14歳7,139人2.0%
15~19歳10,966人3.0%
20~24歳46,560人12.9%
25~29歳48,060人13.3%
30~34歳35,211人9.8%
35~39歳26,444人7.3%
40~44歳20,173人5.6%
45~49歳15,616人4.3%
50~54歳14,082人3.9%
55~59歳12,502人3.5%
60~64歳11,246人3.1%
65~69歳9,533人2.6%
70~74歳8,548人2.4%

最も多いのは25〜29歳(48,060人・13.3%)で、次いで20〜24歳(46,560人・12.9%)と、20代が突出しています。20〜29歳だけで94,620人・26.3%を占めており、留学・技術人文国際・特定技能などの若い就労・学習層が大阪の外国人コミュニティの中核を担っています。

一方で、0〜14歳の子ども層は22,929人・6.4%、60歳以上は29,327人・8.1%にとどまります。年齢構成からも、大阪の在留外国人は「若い就労・学習層」と「歴史ある定住コミュニティ」が混在していることが読み取れます。


注目エリア5選:在留資格で見る「顔の違い」

同じ大阪府でも、エリアによって在留資格の構成は大きく異なります。

大阪市生野区:特別永住者46.0%——歴史的コミュニティの街

生野区の在留外国人31,019人のうち、特別永住者が14,261人(46.0%)と最多を占めます。次いで永住者(4,292人・13.8%)、留学(4,126人・13.3%)、技術・人文知識・国際業務(2,439人・7.9%)と続きます。

在留外国人の約6割が定住型(特別永住者+永住者)というのは、戦前から続く在日コリアンコミュニティの歴史を直接反映しています。一方で近年は留学・就労系の若い層も増加しており、歴史的コミュニティと新しい移住者が共存するエリアとなっています。

大阪市浪速区:留学24.0%+技術人文21.2%——若い就労・学習層の街

浪速区の在留外国人14,330人の在留資格構成は、留学(3,440人・24.0%)・技術・人文知識・国際業務(3,041人・21.2%)・永住者(2,003人・14.0%)・家族滞在(1,658人・11.6%)の順です。

定住型が少なく、就労・学習系が全体の45%以上を占める点が特徴です。「なんば」を擁する浪速区は飲食・観光・小売業での外国人雇用が盛んで、技術人文国際資格を持つ若い就労者が多く集まっています。

大阪市西成区:留学26.6%——変化する街の新しい顔

西成区の在留外国人16,890人は、留学(4,493人・26.6%)が最多で、次いで特別永住者(2,654人・15.7%)・技術・人文知識・国際業務(2,482人・14.7%)・永住者(1,997人・11.8%)の順です。

留学比率26.6%は注目すべき数字です。西成区は近年の再開発・観光地化により、格安宿泊施設に滞在する留学資格保持者の増加が見られます。歴史的な定住コミュニティと新しい若い外国人層が混在する、変化の著しいエリアです。

大阪市中央区:永住21.1%+技術人文15.7%——ビジネス・観光の中枢

中央区の在留外国人13,707人は、永住者(2,894人・21.1%)・技術・人文知識・国際業務(2,149人・15.7%)・家族滞在(1,783人・13.0%)・留学(1,644人・12.0%)と、多様な在留資格が分散しています。

大阪の中心ビジネスエリアを抱える中央区は、企業勤務の外国人(技術人文国際)・その家族(家族滞在)・永住者が均衡して存在しており、就労・定住・学習の各層がバランスよく混在しています。

東大阪市:特別永住者30.2%——ものづくりの街の歴史と新潮流

東大阪市の在留外国人24,163人は、特別永住者(7,299人・30.2%)・永住者(4,022人・16.6%)・技術・人文知識・国際業務(2,756人・11.4%)・留学(2,114人・8.7%)の順です。

特別永住者が30.2%と高いのは、生野区と同様に在日コリアンコミュニティの歴史を持つためです。一方で中小製造業が集積する「ものづくりの街」として、近年はベトナム人を中心とした就労系外国人も増加しています。


まとめ

大阪府の在留外国人360,390人は、在留資格の視点から見ると大きく2つの層に分けられます。特別永住者・永住者などの定住型(36.8%)は、長年にわたって地域に根付いてきた歴史的コミュニティです。一方、留学・技術人文国際・特定技能などの就労・学習型は、近年の国際化を背景に増加を続けています。

エリアによって在留資格の構成は大きく異なり、生野区・東大阪市のような歴史的コミュニティが中心のエリアと、浪速区・中央区のような就労・観光業中心のエリアでは、「となりの外国人」の姿が全く違います。

大阪府内のより詳しい外国人分布データは大阪府で外国人が多い街ランキングもあわせてご覧ください。


データ出典・免責事項

本記事に掲載しているデータは公的統計に基づく数値です。本記事のエリア別データは、法務省「在留外国人統計」の 市区町村×在留資格×年齢の公開データを集計したものです。特定の地域や人々への評価・優劣の判断を目的とするものではありません。また、在留外国人数(2025年6月)と住民基本台帳人口(2023年)は調査時点が異なるため、実際の比率と若干の差異が生じる場合があります。

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