【三重県】で外国人が多い街ランキング【2025年最新・市区町村別データ】

三重県

この記事でわかること

  • 三重県29市区町村の外国人比率ランキングTOP20
  • 四日市市・鈴鹿市・伊賀市・津市など注目エリアの国籍別内訳と背景
  • 国籍別(ベトナム・ブラジル・フィリピン・中国・韓国朝鮮籍)の集住エリアランキング

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データ出典

  • 在留外国人数:法務省 在留外国人統計(2025年6月末時点)
  • 総人口:総務省「統計でみる市区町村のすがた2025」掲載の住民基本台帳人口(2023年)

三重県の在留外国人の現状

三重県に暮らす在留外国人の合計は71,154人。総人口(住民基本台帳人口)1,757,527人に対し、外国人比率は4.05%に達しています。これは約25人に1人が外国籍という計算であり、地方県としては非常に高い水準です。

三重県の大きな特徴は、ベトナム(15,224人)とブラジル(13,941人)の2大国籍が拮抗している点にあります。製造業が盛んな北勢から中勢エリアを中心に、東南アジア系と南米系のコミュニティが共存する独特の文化圏が形成されています。隣接する愛知・岐阜とともに東海製造業圏の一角を担い、地域の産業を支える存在として外国籍住民の役割は年々大きくなっています。

※在留外国人数(2025年6月)と住基人口(2023年)は調査時点が異なるため、実際の比率は本記事の数値より若干高い可能性があります。


外国人比率ランキングTOP20

順位市区町村在留外国人数住基人口(2023年)外国人比率目安
1木曽岬町748人5,939人12.59%約8人に1人 ※1
2伊賀市6,396人85,989人7.44%約13人に1人
3いなべ市2,713人44,697人6.07%約16人に1人
4亀山市2,774人49,313人5.63%約18人に1人
5川越町867人15,643人5.54%約18人に1人
6鈴鹿市10,759人195,589人5.50%約18人に1人
7桑名市6,697人138,963人4.82%約21人に1人
8四日市市13,901人307,825人4.52%約22人に1人
9津市11,426人271,000人4.22%約24人に1人
10松阪市5,786人157,316人3.68%約27人に1人
11紀北町515人14,131人3.64%約27人に1人
12鳥羽市547人16,842人3.25%約31人に1人
13東員町830人25,838人3.21%約31人に1人
14菰野町1,302人41,056人3.17%約32人に1人
15朝日町232人11,065人2.10%約48人に1人 ※2
16大台町167人8,411人1.99%約50人に1人 ※2
17名張市1,484人75,248人1.97%約51人に1人
18尾鷲市288人15,877人1.81%約55人に1人 ※2
19大紀町129人7,395人1.74%約57人に1人 ※2
20紀宝町169人10,308人1.64%約61人に1人 ※2

※1 木曽岬町(748人)は人口5,939人の小規模な町であり、特定の事業所や施設等への集中が比率を押し上げている可能性があります。街全体の多文化共生の実態とは乖離がある場合があります。

※2 朝日町(232人)・大台町(167人)・尾鷲市(288人)・大紀町(129人)・紀宝町(169人)は在留外国人の絶対数が少ないため、実生活上の多文化共生の実態と比率には乖離があります。


注目エリア4選

①四日市市(外国人比率4.52%)

三重県内で最も多くの外国籍住民が暮らす四日市市。在留外国人13,901人・比率4.52%(約22人に1人)という数字は、県内のどの都市よりも突出した規模です。石油化学・電機産業といった大型製造業が集積する北勢の中核都市として知られ、昼夜を問わず稼働する産業を支える多様な方々が生活しています。

順位国籍人数構成比
1ベトナム2,674人19.2%
2ブラジル2,642人19.0%
3中国1,419人10.2%
4ネパール1,413人10.2%
5フィリピン1,006人7.2%
6インドネシア790人5.7%
7ペルー579人4.2%
8韓国・朝鮮籍1,355人9.7%(韓国1,254人+朝鮮101人)

特筆すべきはその多様な構成です。ベトナム19.2%とブラジル19.0%がほぼ同数で拮抗し、ネパール・韓国朝鮮籍・フィリピンも続く。7国籍以上がバランスよく分散するこの多国籍型の街並みは、外国人市民が集住する笹川地区を中心に形成されており、三重県が「多文化共生サロン」を整備し行政が地域一体で共生を推進するモデル地区ともなっています。


②鈴鹿市(外国人比率5.50%)

モータースポーツの聖地として名高い鈴鹿市は、ブラジル籍(30.4%)とペルー籍(12.6%)を合わせた南米系の方々が全体の約43%を占める、県内でも際立ったエリアです。

順位国籍人数構成比
1ブラジル3,276人30.4%
2ペルー1,358人12.6%
3ベトナム1,208人11.2%
4中国931人8.7%
5フィリピン750人7.0%
6インドネシア684人6.4%
7スリランカ551人5.1%
8韓国・朝鮮籍454人4.2%(韓国422人+朝鮮32人)

大型製造業が集積するエリアとして知られ、1990年代以降に南米系の集住が進んだとみられます。比率5.50%(約18人に1人)は、約20万人規模の都市としては非常に高い水準です。南米系のコミュニティが地域の文化として根付いているとみられ、産業・歴史・地理それぞれの事情が色濃く反映されたデータといえるでしょう。


③伊賀市(外国人比率7.44%)

「忍者の里」として全国的に知られる観光地・伊賀市が、外国人比率7.44%(約13人に1人)で県内2位に入る——これは多くの人が意外に思うデータではないでしょうか。

順位国籍人数構成比
1ブラジル1,967人30.8%
2ベトナム1,736人27.1%
3フィリピン564人8.8%
4中国447人7.0%
5ペルー404人6.3%
6インドネシア280人4.4%
7ミャンマー216人3.4%
8韓国・朝鮮籍210人3.3%(韓国200人+朝鮮10人)

城下町の風情が残る一方で、製造業の集積地としての顔も持つ伊賀市。ブラジル籍(30.8%)とベトナム籍(27.1%)の二大勢力が街の活力を支えています。急増傾向にあるエリアでもあるため、調査時点の違いを考慮すると実態の比率はさらに高い可能性があります。伝統と国際性が混ざり合う、非常に興味深い地域です。


④津市(外国人比率4.22%)

三重県の県庁所在地・津市は、在留外国人の絶対数で県内2位(11,426人)を誇ります。

順位国籍人数構成比
1ブラジル2,353人20.6%
2ベトナム2,031人17.8%
3フィリピン1,907人16.7%
4中国1,328人11.6%
5インドネシア910人8.0%
6ネパール514人4.5%
7ボリビア450人3.9%
8韓国・朝鮮籍424人3.7%(韓国405人+朝鮮19人)

四日市や鈴鹿が特定国籍への集中傾向を持つのに対し、津市はブラジル・ベトナム・フィリピン・中国の4国籍がバランスよく分散する「多国籍都市型」の構成が特徴です。行政・教育・商業機能が集積する県都ならではの、多様な背景を持つ方々が共生している姿がデータに表れています。全国的にも珍しくボリビア籍(450人・3.9%)が上位に入る点も、この街のユニークな顔のひとつといえるでしょう。


国籍別ランキング

以下は各市区町村に居住する、当該国籍の人数ランキングです。

ベトナム人が多い街TOP5

順位市区町村ベトナム籍人数
1四日市市2,674人
2桑名市2,322人
3津市2,031人
4伊賀市1,736人
5鈴鹿市1,208人

ブラジル人が多い街TOP5

順位市区町村ブラジル籍人数
1鈴鹿市3,276人
2四日市市2,642人
3津市2,353人
4伊賀市1,967人
5桑名市1,064人

フィリピン人が多い街TOP5

順位市区町村フィリピン籍人数
1松阪市2,754人
2津市1,907人
3四日市市1,006人
4鈴鹿市750人
5桑名市569人

中国人が多い街TOP5

順位市区町村中国籍人数
1四日市市1,419人
2津市1,328人
3鈴鹿市931人
4松阪市475人
5伊賀市447人

韓国・朝鮮籍が多い街TOP5

※朝鮮籍は統計上の区分です。括弧内は内訳(韓国籍+朝鮮籍)を示します。

順位市区町村韓国・朝鮮籍合算人数
1四日市市1,355人(韓国1,254人+朝鮮101人)
2桑名市532人(韓国492人+朝鮮40人)
3鈴鹿市454人(韓国422人+朝鮮32人)
4津市424人(韓国405人+朝鮮19人)
5松阪市220人(韓国194人+朝鮮26人)

こうして国籍別に並べてみると、地域ごとに全く異なる「顔」があるのが三重県の面白さです。

ベトナム籍は四日市・桑名・津・伊賀・鈴鹿と、北勢から中勢にかけて県内に広く分散しており、製造業エリア全体に広がる傾向が読み取れます。一方、ブラジル籍は鈴鹿市が県内断然トップ(3,276人)で、四日市・津・伊賀の製造業ベルトに続く集中型の分布です。

目を引くのがフィリピン籍1位の松阪市(2,754人)。製造業都市が上位を占める他の国籍とは異なるこのパターンは、三重県ならではの特異なデータといえます。中国籍や韓国・朝鮮籍は四日市市・津市という商業・産業の中心地に集中しており、都市部への志向が強いことがわかります。産業・歴史・地理それぞれの事情が、現在の地図に色濃く反映されています。


このサイトについて

「となりの外国人」は、法務省・総務省などの公式統計をもとに、日本全国の在留外国人データを都道府県・市区町村別に可視化した地域データメディアです。

数字の背景にある歴史・文化・産業との関係を丁寧に伝えることで、となりに暮らす人たちのことを少し深く知るきっかけを提供します。引き続き、全国47都道府県のデータを順次公開していく予定です。


データ出典・免責事項

本記事に掲載しているデータは、公的統計に基づく数値です。特定の地域や人々への評価・優劣の判断を目的とするものではありません。また、在留外国人数(2025年6月)と住民基本台帳人口(2023年)は調査時点が異なるため、実際の比率と若干の差異が生じる場合があります。

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