愛知・静岡・岐阜・三重で外国人が多い街ランキング【2025年最新】

東海

日本の製造業を支える中心地である東海地方。自動車産業をはじめとする大規模な工場が集積するこのエリアは、古くから多くの外国籍住民が暮らし、共に地域社会を築いてきた歴史があります。この記事では、法務省の最新統計に基づき、愛知県、静岡県、岐阜県、三重県の「東海4県」における在留外国人の現状を詳しく解説します。

本記事のデータは、地域の多様性を理解したい方や転居・就労先を検討している方の参考情報として提供するものです。特定のエリアや国籍への評価・優劣判断を意図するものではありません。

この記事でわかること

  • 東海4県全体の外国人比率(約24人に1人が外国人)
  • 愛知県の圧倒的な集積と、各県ごとの国籍構成の特徴
  • 市区町村別の外国人比率ランキング(三重県木曽岬町が1位の背景など)
  • ブラジル・ベトナム・フィリピンなど、特定国籍が東海に多い理由
  • ライフスタイルに合わせた引っ越し先の選び方

東海4県の在留外国人の現状

2025年6月末時点で、東海4県(愛知・静岡・岐阜・三重)に住む在留外国人の合計は622,666人にのぼります。4県合計の住民基本台帳人口(2023年)14,832,740人に占める割合は4.2%で、これは約24人に1人が外国人という計算になります。

関西地方(約3.3%)と比較しても外国人比率が非常に高く、日本の製造業を支える「モノづくり王国」としての側面が、在留外国人の多さにも色濃く反映されています。特に1990年の入管法改正以降、南米からの日系人を受け入れてきた歴史があり、他の地域とは異なる独自の多文化共生社会が形成されています。


4県別比較一覧

東海エリアの中でも、在留外国人の数や比率は県によって大きく異なります。

順位都道府県在留外国人数住基人口(2023年)外国人比率最多国籍
1愛知県345,900人7,500,882人4.6%ベトナム人
2三重県71,154人1,757,527人4.0%ベトナム人
3岐阜県77,301人1,967,862人3.9%フィリピン人
4静岡県128,311人3,606,469人3.6%ブラジル人

愛知県は人数・比率ともに東海最大で、エリア全体の約55.5%が集中しています。静岡県は人数では12万人を超えて2位ですが、人口規模が大きいため比率では4県中最下位となっています。三重県・岐阜県は県全体の人口規模がコンパクトなため、比率が高めに出る傾向があります。

各県のより詳細なデータについては、以下の記事もあわせてご覧ください。


東海全体 外国人比率TOP15

市区町村別で見ると、さらに際立った特徴が見えてきます。比率が高いTOP15の自治体は以下の通りです。

順位都道府県市区町村在留外国人数住基人口外国人比率(目安)
1三重県木曽岬町748人5,939人12.6%(約8人に1人)
2愛知県名古屋市中区11,974人95,845人12.5%(約8人に1人)
3岐阜県美濃加茂市6,559人57,540人11.4%(約9人に1人)
4愛知県飛島村521人4,711人11.1%(約9人に1人)
5愛知県高浜市4,967人49,249人10.1%(約10人に1人)
6岐阜県可児市9,822人100,207人9.8%(約10人に1人)
7愛知県碧南市6,932人72,534人9.6%(約10人に1人)
8岐阜県坂祝町748人8,213人9.1%(約11人に1人)
9静岡県吉田町2,592人29,255人8.9%(約11人に1人)
10静岡県菊川市4,152人47,541人8.7%(約11人に1人)
11愛知県名古屋市港区12,187人142,160人8.6%(約12人に1人)
12愛知県知立市6,094人72,214人8.4%(約12人に1人)
13愛知県岩倉市3,893人47,839人8.1%(約12人に1人)
14愛知県小牧市11,809人149,715人7.9%(約13人に1人)
15静岡県湖西市4,434人58,079人7.6%(約13人に1人)

TOP15のうち愛知県が8エリア、静岡県が3エリア、岐阜県が3エリア、三重県が1エリアを占めています。1位の三重県・木曽岬町や4位の愛知県・飛島村は、町内に大規模な製造業の事業所や工業地帯を有しており、そこで働くブラジル人やベトナム人の集住が背景にあります。また、岐阜県の美濃加茂市や可児市は、数十年前からブラジル人やフィリピン人のコミュニティが深く根付いている地域として全国的にも知られています。


国籍別に見た東海の特徴

東海の国籍構成は、関西や関東と比べても非常にユニークです。

東海全体の国籍構成TOP10

順位国籍人数
1ベトナム119,620人
2ブラジル118,954人
3フィリピン94,415人
4中国74,273人
5インドネシア36,824人
6韓国36,736人
7ネパール34,803人
8ミャンマー18,508人
9ペルー16,998人
10スリランカ11,968人

最大の特徴は、ベトナム・ブラジル・フィリピンの3国籍で東海全体の約53.4%を占めている点です。特に関西と比べると韓国・中国籍の比重が低く、中南米や東南アジア系の割合が高いのが東海の大きな特徴です。また、ペルー人(9位・16,998人)が上位に入るのも東海ならではで、1990年の入管法改正による南米日系人受け入れの流れを色濃く反映しています。

国籍別・府県の集中度

ブラジル人:愛知県を中心に東海4県全域に分散

都道府県ブラジル人数
愛知県61,003人
静岡県31,635人
三重県13,941人
岐阜県12,375人

東海4県のブラジル人は合計118,954人で、関西全体(15,588人)の約7.6倍という圧倒的な規模です。愛知県の豊橋市・豊田市・岡崎市、静岡県の浜松市・磐田市などの自動車・製造業集積地に分散して居住しており、特定の1都市への一極集中というより、東海の産業地帯全体に広く根付いているのが特徴です。各エリアの詳細については府県別記事をご覧ください。

ベトナム人:愛知県に過半数、4県全域にバランスよく分布

都道府県ベトナム人数
愛知県67,842人
静岡県20,933人
岐阜県15,621人
三重県15,224人

ベトナム人は愛知県に56.7%が集中していますが、他の3県にも13〜18%前後とバランスよく分散しています。技能実習・特定技能制度により、製造業だけでなく農業や食品加工業など幅広い産業で活躍しており、東海4県の産業構造の広がりがそのまま分布に表れています。

フィリピン人:岐阜県に顕著なコミュニティ

都道府県フィリピン人数
愛知県47,765人
静岡県21,168人
岐阜県16,562人
三重県8,920人

最多は愛知県(50.6%)ですが、注目すべきは人口規模の小さい岐阜県が全体の17.5%を占める点です。可児市(4,464人)・美濃加茂市(2,765人)・岐阜市(2,225人)などへの集住が顕著で、永住者や日系フィリピン人として家族ごと長く地域に定着しているケースが多く見られます。

中国人:愛知県の都市部・大学周辺に集中

都道府県中国人数
愛知県47,656人
静岡県10,734人
岐阜県9,268人
三重県6,615人

中国人は約64.2%が愛知県に集中しており、特に名古屋市内でのビジネス・留学・サービス業への従事が中心です。4県中で最も都市集中型の分布を示しています。


引っ越し先選びのガイド

東海への引っ越しを検討している方に向けて、外国人比率の観点から府県・エリアの特徴をまとめます。

多文化的な環境・多様性を求める方

名古屋市の中区や港区は、多様な国籍が混ざり合う都市型の多文化エリアです。また、岐阜県の可児市や美濃加茂市は、長年培われたブラジル・フィリピン人コミュニティがあり、地域全体で共生が進んでいます。詳細は[愛知県の記事]・[岐阜県の記事]をご覧ください。

外国人比率が比較的低いエリアを希望する方

4県の中で最も外国人比率が低い静岡県(3.6%)がおすすめです。特に静岡市・沼津市・富士市などは、適度な都市の利便性がありながら、住環境の選択肢が幅広いエリアです。詳細は[静岡県の記事]をご覧ください。

ユニークなコミュニティのある環境を求める方

静岡県の浜松市は、ブラジル人コミュニティが30年以上根付いており、ポルトガル語対応の行政窓口や外国人学校が存在します。日常の中に異国文化が溶け込んだ、東海ならではの多文化都市です。詳細は[静岡県の記事]をご覧ください。


データ出典・免責事項

  • 在留外国人数:法務省 出入国在留管理庁「在留外国人統計」2025年6月末現在
  • 総人口:総務省「統計でみる市区町村のすがた2025」掲載の住民基本台帳人口(2023年)

本記事に掲載しているデータは、公的統計に基づく数値です。特定の地域や人々への評価・優劣の判断を目的とするものではありません。また、在留外国人数(2025年6月)と住民基本台帳人口(2023年)は調査時点が異なるため、実際の比率と若干の差異が生じる場合があります。

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