群馬県の在留外国人を在留資格・年齢別に分析【2025年最新データ】

関東

この記事でわかること

  • 群馬県の在留外国人【87,299人】を在留資格別に分類した構成
  • 年齢分布から見える群馬の外国人コミュニティの実態(※5市町データに基づく参考値)
  • 伊勢崎市・太田市・大泉町・館林市のエリア別在留資格の違い

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データ出典

  • 法務省 出入国在留管理庁「在留外国人統計」(2025年6月末時点)
  • 総務省「統計でみる市区町村のすがた2025」掲載の住民基本台帳人口(2023年)

はじめに:永住者25%・定住者12.8%——南米系定住コミュニティが根付く製造業の県・群馬

群馬県に暮らす在留外国人の総数は、87,299人にのぼります。この数字の内訳を見ると、群馬がいかに「生活の場」として選ばれているかがよくわかります。

特筆すべきは、永住者が25.0%、定住者が12.8%を占めており、合わせると約38%(37.8%)が非常に安定した在留資格を持っている点です。1990年代以降、製造業を基盤として南米系コミュニティがこの地に根付いてきたという歴史的背景があるとされており、単なる労働力としてではなく、地域社会の一員として数世代にわたる暮らしが営まれている様子が伺えます。

地域ごとに全く異なる顔があるのが群馬の面白さです。最新のデータから、そのコミュニティの厚みを実感してみましょう。


群馬県の在留資格構成

まず、群馬県全体でどのような在留資格の方が多いのか、その構成を見てみましょう。

順位在留資格人数比率
1永住者21,839人25.0%
2定住者11,170人12.8%
3技能実習(全種合計)※11,758人13.5%
4特定技能1号10,302人11.8%
5技術・人文知識・国際業務8,545人9.8%
6家族滞在6,561人7.5%
7留学4,212人4.8%
8特定活動3,787人4.3%
9日本人の配偶者等3,702人4.2%
10永住者の配偶者等1,714人2.0%
11特別永住者1,289人1.5%
12技能684人0.8%
13経営・管理522人0.6%
14企業内転勤312人0.4%
その他902人1.0%
合計87,299人100%

※技能実習の内訳(補記):

  • 技能実習2号ロ:7,476人(8.6%)
  • 技能実習1号ロ:3,572人(4.1%)
  • 技能実習3号ロ:573人(0.7%)
  • 技能実習2号イ:71人(0.1%)
  • 技能実習1号イ:64人(0.1%)
  • 技能実習3号イ:2人(0.0%)
  • 技能実習合計:11,758人(13.5%)

データを見ると、永住者(25.0%)と定住者(12.8%)を合わせた37.8%という圧倒的な定住型の厚みが際立っています。定住者が12.8%と高い水準にあるのは、歴史的経緯から南米系コミュニティが形成されてきた背景があるとされています。

また、特別永住者(1.5%・1,289人)についても触れておかなければなりません。特別永住者は、第二次世界大戦以前から日本に在住していた朝鮮半島・台湾出身者およびその子孫に付与される在留資格です。一般の永住者とは異なる歴史的経緯による制度ですが、大阪や福岡などの都市部と比較すると、群馬では非常に少ない水準に留まっています。

一方で、技能実習(13.5%)と特定技能(11.8%)を合わせた25.3%という数字からは、就労層が地域経済を支える重要な柱となっている実態も見えてきます。


群馬県の年齢分布(参考値)

※年齢データは全体87,299人のうち71.9%(62,737人)分のみ公開されています。以下は5市町(伊勢崎市・前橋市・大泉町・太田市・高崎市)のデータに基づく参考値です。

年齢人数(5市町)比率
0~4歳2,311人3.7%
5~9歳2,189人3.5%
10~14歳2,265人3.6%
15~19歳2,745人4.4%
20~24歳9,064人14.4%
25~29歳10,358人16.5%
30~34歳7,718人12.3%
35~39歳5,788人9.2%
40~44歳4,610人7.3%
45~49歳3,984人6.4%
50~54歳3,421人5.5%
55~59歳3,177人5.1%
60~64歳2,230人3.6%
65~69歳1,387人2.2%
70~74歳764人1.2%
75~79歳422人0.7%
80歳以上304人0.5%
合計(5市町)62,737人100%

目を引くのが、25〜29歳(10,358人・16.5%)が最多年齢層となっている点です。20代全体(19,422人)で見ると年齢公開分の31.0%を占めており、若い世代が群馬の活気を支えていることが分かります。

また、0〜14歳の子どもたちが合計で6,765人(10.8%)に達している点も非常に重要です。これは単身の働き手だけでなく、家族として地域にしっかりと根を下ろしている層が厚いことを示しています。先ほど触れた定住型の厚さが、こうした「次世代が育つコミュニティ」に繋がっているのでしょう。

※これらは一部の市町データに基づく参考値であるため、あくまで傾向として捉えるのが良いでしょう。


注目エリア4選:在留資格で見る群馬の4つの顔

①伊勢崎市(在留外国人:17,472人)

県内最大規模の外国人コミュニティを抱える伊勢崎市は、永住者(33.9%)と定住者(19.0%)を合わせた比率が52.9%と、半数を超えています。歴史的経緯から南米系コミュニティが形成されてきた背景があるとされており、街に深く溶け込んでいます。一方で、特定技能(10.4%)や技能実習(6.7%)も高く、新規就労者も絶えず入ってくる複合的なエネルギーに満ちたエリアです。

②太田市(在留外国人:16,600人)

太田市は、永住者(26.8%)や定住者(16.9%)を中心とした定住層(43.7%)に加え、技術・人文知識・国際業務(10.3%)といった専門職層も厚いのが特徴です。興味深いのは「特定活動(8.0%)」が4エリアの中で最高水準である点です。特定活動には難民申請中やワーキングホリデー、EPA介護福祉士候補者など多様な資格が含まれるため、一概には言えませんが、非常に多様な滞在形態が共存しているのが太田市の個性と言えるでしょう。

③大泉町(在留外国人:9,417人)

大泉町のデータには誰もが驚かされるはずです。永住者(36.0%)と定住者(30.2%)を合わせると、なんと全体の66.2%に達します。「およそ3人に2人が永住者か定住者」というこの構成は、全国的にも極めて異例です。数世代にわたって地域に根付いたコミュニティの存在感は圧倒的で、日本人の配偶者等(6.4%)の数字からも、地域社会との家族的な結びつきの深さが実感できます。

④館林市(在留外国人:4,347人)

館林市は、他3エリアとは少し異なる就労の多様性を見せています。技術・人文知識・国際業務(14.4%)が4エリアで最も高く、より専門職就労型に近い性格を持っています。永住者(23.9%)は他より控えめですが、家族滞在(12.7%)の多さからは、家族で生活基盤を置いている層の存在が伺えます。特定技能(9.2%)と定住者(9.2%)が同水準で並んでいるのも、この街ならではの均衡した構成です。


まとめ

群馬県の在留外国人データからは、日本の多文化共生の「ひとつの到達点」とも言える姿が見えてきました。

  • 全国屈指の定住比率:永住者25.0%・定住者12.8%(合計37.8%)という、生活に根ざした構成。
  • 圧倒的なコミュニティの歴史:大泉町や伊勢崎市に代表される、数世代にわたって根付いた南米系コミュニティの存在。
  • 就労層との共存:技能実習・特定技能(25.3%)といった新しい働き手も加わり、活気を維持している実態。

産業・歴史・地理それぞれの事情が色濃く反映された群馬の街々。単なる「数字」以上に、そこには確かな人々の暮らしの厚みが刻まれています。

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データ出典・免責事項

本記事に掲載しているデータは法務省「在留外国人統計」の市区町村×在留資格×年齢の公開データを集計したものです。年齢分布は公開データの71.9%分(62,737人・5市町)に基づく参考値です。特定の地域や人々への評価・優劣の判断を目的とするものではありません。また、在留外国人数(2025年6月)と住民基本台帳人口(2023年)は調査時点が異なるため、実際の比率と若干の差異が生じる場合があります。

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