和歌山県の在留外国人を在留資格・年齢別に分析【2025年最新データ】

和歌山県

この記事でわかること

  • 和歌山県の在留外国人10,736人を在留資格別に分類した構成
  • 農業・観光・介護という産業別に見えるエリアの特徴
  • 和歌山市・白浜町・紀の川市・橋本市・御坊市のエリア別在留資格の違い

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データ出典

  • 法務省 出入国在留管理庁「在留外国人統計」(2025年6月末時点)
  • 総務省「統計でみる市区町村のすがた2025」掲載の住民基本台帳人口(2023年)

はじめに:農業・観光・介護を支える外国人——就労型33.1%は関西最高水準

2025年6月末時点で、和歌山県の在留外国人は10,736人です。関西6府県の中で最も少ない規模ですが、在留資格別のデータには他の府県にはない和歌山らしい特徴が凝縮されています。

紀の川沿いの梅・柿農家で働くベトナム人、白浜のリゾートホテルで接客するネパール人、高齢者施設で働く外国人介護士——。データをひも解くと、和歌山の産業と地域を支える外国人就労者の姿が見えてきます。

特定技能(12.2%)と技能実習(20.9%)を合わせた就労型は33.1%にのぼり、大阪(約10%)・京都(約12%)・奈良(28.0%)を上回る関西6府県で最も高い水準です。移住先として人気が高まる和歌山ですが、外国人就労者がすでに地域の産業を支える存在となっています。

なお、和歌山県の年齢別データは統計上非公開のため、本記事では在留資格別の分析を中心にお届けします。

在留資格の用語解説については関西6府県まとめ版の記事もあわせてご参照ください。


和歌山県の在留資格構成TOP10

順位在留資格人数比率
1永住者1,932人18.0%
2特別永住者1,448人13.5%
3特定技能1号1,310人12.2%
4技能実習2号ロ1,304人12.1%
5技術・人文知識・国際業務1,078人10.0%
6技能実習1号ロ808人7.5%
7留学556人5.2%
8日本人の配偶者等516人4.8%
9家族滞在445人4.1%
10定住者397人3.7%

永住者(18.0%)と特別永住者(13.5%)を合わせた定住型は3,380人・31.5%です。大阪(36.8%)・兵庫(41.3%)・京都(32.8%)と比べてやや低めで、その分、就労型の比率が高い構造です。

注目したいのが介護(175人・1.6%)の存在です。このシリーズで分析した他の府県記事では介護資格がほとんど目立ちませんでしたが、和歌山では10位圏外ながら存在感を持っています。和歌山県は高齢化率が全国でも高い水準にあり、介護人材の確保を外国人就労者に求める動きが着実に進んでいます。


注目エリア5選:産業が生む在留資格の顔

和歌山市:定住型40.9%——県庁所在地の安定したコミュニティ

和歌山市の在留外国人4,749人は、永住者(1,046人・22.0%)・特別永住者(898人・18.9%)・技能実習2号ロ(445人・9.4%)・特定技能1号(429人・9.0%)の順です。

永住者と特別永住者を合わせた定住型は1,944人・40.9%と5エリアの中で最も高く、長期定住した外国人コミュニティが県の中心部に集まる構造です。一方で技能実習(9.4%)・特定技能(9.0%)も合わせて約18%と、就労系外国人も着実に増えています。

白浜町:技術人文国際34.2%——観光リゾートが生む独自の構成

白浜町の在留外国人597人は、技術・人文知識・国際業務(204人・34.2%)・特定技能1号(80人・13.4%)・技能実習2号ロ(71人・11.9%)・永住者(56人・9.4%)の順です。

技術・人文知識・国際業務が34.2%と最多というのは、5エリアの中で白浜町だけの特徴です。白浜町は和歌山県を代表するリゾート観光地で、ホテル・旅館・テーマパーク(アドベンチャーワールド)などの観光施設が集積しています。語学力や専門知識を持つ外国人スタッフの採用が多く、技術人文国際資格での就労者が多い背景があります。絶対数は204人と少ないものの、観光産業と在留資格の関係が明確に表れているエリアです。

紀の川市:特定技能22.8%——農業が牽引する就労特化

紀の川市の在留外国人685人は、特定技能1号(156人・22.8%)・技能実習2号ロ(130人・19.0%)・永住者(91人・13.3%)・技能実習1号ロ(49人・7.2%)の順です。

特定技能(22.8%)と技能実習(約26%)を合わせると外国人全体の約49%が就労目的という、農業特化型のエリアです。紀の川市は梅・柿・桃などの果樹農業が盛んな地域で、農業分野での特定技能・技能実習の受け入れが進んでいます。農繁期に多くの外国人就労者が働く和歌山農業の実態がデータに表れています。

橋本市:技能実習16.5%——大阪隣接の製造業集積地

橋本市の在留外国人662人は、技能実習2号ロ(109人・16.5%)・永住者(101人・15.3%)・技術・人文知識・国際業務(92人・13.9%)・特定技能1号(62人・9.4%)の順です。

大阪府・奈良県に隣接する橋本市は、和歌山県内でも製造業が比較的集積するエリアです。技能実習(16.5%)・特定技能(9.4%)・技術人文国際(13.9%)と就労系が合計約40%を占め、製造業と就労外国人の関係が反映された構成になっています。永住者15.3%も一定数おり、定住コミュニティと就労層が共存しています。

御坊市:技術人文国際21.3%——水産・製造業複合型

御坊市の在留外国人357人は、技術・人文知識・国際業務(76人・21.3%)・技能実習2号ロ(46人・12.9%)・特定技能1号(31人・8.7%)・永住者(31人・8.7%)の順です。

技術人文国際(21.3%)が最多となっており、水産加工・製造業での外国人就労者が中心です。絶対数は357人と少ないですが、特定技能・技能実習を合わせた就労系が約22%と、県南部の水産・製造業を外国人就労者が支えている構造が見えます。


まとめ

和歌山県の在留外国人10,736人は、就労型(技能実習20.9%+特定技能12.2%)33.1%という関西最高水準が最大の特徴です。農業(紀の川市)・観光(白浜町)・製造業(橋本市・御坊市)・そして介護(全県)という多様な産業で、外国人就労者が和歌山の地域経済と暮らしを支えています。

人口減少・高齢化が進む和歌山県において、外国人就労者の存在はますます重要性を増しています。定住型(31.5%)の方々も含め、数字の背後にある一人ひとりの生活と仕事があることを忘れずにデータを活用してください。

和歌山県内のより詳しい外国人分布データは和歌山県で外国人が多い街ランキングもあわせてご覧ください。


データ出典・免責事項

本記事に掲載しているデータは法務省「在留外国人統計」の市区町村×在留資格の公開データを集計したものです。年齢別データは統計上非公開のため掲載していません。特定の地域や人々への評価・優劣の判断を目的とするものではありません。また、在留外国人数(2025年6月)と住民基本台帳人口(2023年)は調査時点が異なるため、実際の比率と若干の差異が生じる場合があります。

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