この記事でわかること
- 千葉県59市区町村の外国人比率ランキングTOP20
- 富里市・成田市・千葉市美浜区・八街市など注目エリアの国籍別内訳と背景
- 国籍別(中国・韓国・ベトナム・フィリピン・ネパール)の集住エリアランキング
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データ出典
- 在留外国人数:法務省 在留外国人統計(2025年6月末時点)
- 総人口:総務省「統計でみる市区町村のすがた2025」掲載の住民基本台帳人口(2023年)
千葉県の在留外国人の現状
千葉県の在留外国人合計は247,580人です。県全体の総人口(住基人口)6,310,158人に対し、比率は3.9%となっています。これは「約26人に1人が外国人」という水準で、埼玉(3.8%)や神奈川(3.3%)をわずかに上回り、東京23区(6.7%)に次ぐ規模です。
県内59市区町村を眺めると、非常に興味深い分布が見えてきます。比率の1位は、空港のある成田市ではなく、実は隣接する富里市(8.9%)なのです。
千葉の特徴は大きく2つの軸に分かれます。一つは、都心に近い松戸市(5.2%)や船橋市(4.0%)といった都市部に中国籍を中心としたコミュニティが形成されている点です。これら絶対数の多い街では各25,000人以上が暮らしており、まさに県内最大規模の集住地といえます。もう一つは、空港・農業エリアで見られるスリランカ人やネパール人の集住です。地域ごとに全く異なる顔があるのが、千葉県の面白さといえるでしょう。
外国人比率ランキングTOP20
| 順位 | 市区町村 | 在留外国人数 | 住基人口(2023年) | 外国人比率 | 目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 富里市 | 4,425人 | 49,668人 | 8.9% | 約11人に1人 |
| 2 | 成田市 | 10,996人 | 132,023人 | 8.3% | 約12人に1人 |
| 3 | 千葉市美浜区 | 11,081人 | 152,816人 | 7.3% | 約14人に1人 |
| 4 | 八街市 | 4,566人 | 67,006人 | 6.8% | 約15人に1人 |
| 5 | 酒々井町 | 1,154人 | 20,207人 | 5.7% | 約18人に1人 |
| 6 | 銚子市 | 2,892人 | 55,016人 | 5.3% | 約19人に1人 |
| 7 | 松戸市 | 25,828人 | 498,222人 | 5.2% | 約19人に1人 |
| 8 | 芝山町 | 347人 | 6,776人 | 5.1% | 約20人に1人 |
| 9 | 山武市 | 2,429人 | 48,369人 | 5.0% | 約20人に1人 |
| 10 | 市川市 | 23,847人 | 492,895人 | 4.8% | 約21人に1人 |
| 11 | 多古町 | 637人 | 13,588人 | 4.7% | 約21人に1人 |
| 12 | 神崎町 | 260人 | 5,679人 | 4.6% | 約22人に1人 |
| 13 | 千葉市中央区 | 9,528人 | 213,881人 | 4.5% | 約22人に1人 |
| 14 | 千葉市花見川区 | 7,905人 | 177,254人 | 4.5% | 約22人に1人 |
| 15 | 八千代市 | 9,019人 | 205,748人 | 4.4% | 約23人に1人 |
| 16 | 四街道市 | 4,096人 | 96,479人 | 4.2% | 約24人に1人 |
| 17 | 東金市 | 2,368人 | 56,867人 | 4.2% | 約24人に1人 |
| 18 | 千葉市若葉区 | 6,146人 | 147,250人 | 4.2% | 約24人に1人 |
| 19 | 船橋市 | 25,932人 | 648,331人 | 4.0% | 約25人に1人 |
| 20 | 野田市 | 5,995人 | 153,815人 | 3.9% | 約26人に1人 |
※芝山町(347人)・神崎町(260人)・多古町(637人)・酒々井町(1,154人)は比率上位ですが、在留外国人の絶対数が少ないため、集住地とは言えません。
注目エリア4選:数字の背景を読み解く
1位:富里市(外国人比率8.9%)
県内トップを走るのが、成田市の隣に位置する富里市です。約11人に1人が外国籍というこの街を歩けば、そのコミュニティの厚みを実感できます。
在留外国人4,425人の国籍別内訳は、スリランカ人(801人・18.1%)が最多で、次いでベトナム人(723人・16.3%)・フィリピン人(699人・15.8%)・中国人(406人・9.2%)・ネパール人(347人・7.8%)と続きます。
特筆すべきはスリランカ人の多さです。成田空港に隣接する立地から、周辺の農業や食品加工での就労者が多いとみられます。特定の国籍に偏りすぎず多国籍が均衡しているのも富里市の特徴です。
2位:成田市(外国人比率8.3%)
日本屈指の国際空港を擁する成田市ですが、その国籍構成を詳しく見ると意外な気づきがあります。
在留外国人10,996人の国籍別内訳は、ネパール人(2,190人・19.9%)が最多で、次いでフィリピン人(1,490人・13.6%)・ベトナム人(1,281人・11.6%)・中国人(1,178人・10.7%)・スリランカ人(1,130人・10.3%)と続きます。
なんと、ネパール人が最多となっています。空港関連の物流やホテル業務など、国際都市ならではの多様な就労ニーズを反映してか、TOP5の国籍が10〜20%台にほぼ均等に分散しています。このバランスの良さは、千葉県内でも成田市特有の傾向です。
3位:千葉市美浜区(外国人比率7.3%)
幕張新都心という国際ビジネス拠点を抱えるこのエリアは、これまでの2市とは全く異なるカラーを持っています。
在留外国人11,081人の国籍別内訳は、中国人(5,996人・54.1%)が過半数を占め、次いでベトナム人(1,320人・11.9%)・韓国・朝鮮籍(657人・5.9%)・フィリピン人(628人・5.7%)・インドネシア人(485人・4.4%)と続きます。
中国人が54.1%と過半数を超えており、特定の国籍への集中度が非常に高いのが特徴です。幕張周辺に集積するIT企業や外資系企業の存在、あるいは留学生の多さが背景にあるのでしょう。県庁所在地の千葉市の中でも、一際国際色豊かなエリアです。
4位:八街市(外国人比率6.8%)
落花生の産地として名高い農業都市、八街市にも独自の集住パターンが見て取れます。
在留外国人4,566人の国籍別内訳は、スリランカ人(1,221人・26.7%)が最多で、次いでベトナム人(686人・15.0%)・中国人(526人・11.5%)・フィリピン人(431人・9.4%)・インドネシア人(337人・7.4%)と続きます。
富里市と同様にスリランカ人が最多となっており、両市を並べると「成田周辺の農業エリア=スリランカ人」という千葉ならではの構図が浮かび上がってきます。農業や食品加工での外国人就労者が多いとみられます。
国籍別ランキング
中国人が多い街TOP5
| 順位 | 市区町村 | 中国籍人数 |
|---|---|---|
| 1 | 船橋市 | 8,674人 |
| 2 | 松戸市 | 8,647人 |
| 3 | 市川市 | 7,169人 |
| 4 | 千葉市美浜区 | 5,996人 |
| 5 | 柏市 | 4,482人 |
韓国人が多い街TOP5(朝鮮籍含む)
| 順位 | 市区町村 | 韓国・朝鮮籍人数 |
|---|---|---|
| 1 | 船橋市 | 1,701人 |
| 2 | 松戸市 | 1,537人 |
| 3 | 市川市 | 1,462人 |
| 4 | 千葉市中央区 | 1,330人 |
| 5 | 柏市 | 1,066人 |
ベトナム人が多い街TOP5
| 順位 | 市区町村 | ベトナム籍人数 |
|---|---|---|
| 1 | 船橋市 | 5,320人 |
| 2 | 松戸市 | 4,193人 |
| 3 | 市川市 | 2,864人 |
| 4 | 柏市 | 2,751人 |
| 5 | 八千代市 | 1,860人 |
フィリピン人が多い街TOP5
| 順位 | 市区町村 | フィリピン籍人数 |
|---|---|---|
| 1 | 松戸市 | 2,210人 |
| 2 | 市原市 | 2,118人 |
| 3 | 市川市 | 1,805人 |
| 4 | 船橋市 | 1,652人 |
| 5 | 成田市 | 1,490人 |
ネパール人が多い街TOP5
| 順位 | 市区町村 | ネパール籍人数 |
|---|---|---|
| 1 | 松戸市 | 3,114人 |
| 2 | 市川市 | 3,075人 |
| 3 | 船橋市 | 2,605人 |
| 4 | 成田市 | 2,190人 |
| 5 | 我孫子市 | 1,282人 |
こうして見ると、国籍ごとの集住エリアにはっきりとした傾向があるのがわかります。中国・韓国・ベトナムの3国籍は、都心へのアクセスが良い東葛エリア(松戸市・市川市・船橋市・柏市)に色濃く集中しています。ネパール人は松戸や市川といった都市部だけでなく、成田市も上位に食い込んでおり、空港との関連性が伺えます。一方でフィリピン人は、工業・製造業が集積する市原市が2位に入っているのが目を引きます。比率ランキングでは中位だった松戸・船橋・市川が、絶対数では県内最大規模というギャップも、千葉県の外国人データを読み解く上での大切なポイントです。
このサイトについて
「となりの外国人」は、法務省・総務省などの公式統計をもとに、日本全国の在留外国人データを都道府県・市区町村別に可視化した地域データメディアです。
数字の背景にある歴史・文化・産業との関係を丁寧に伝えることで、となりに暮らす人たちのことを少し深く知るきっかけを提供します。引き続き、全国47都道府県のデータを順次公開していく予定です。
データ出典・免責事項
本記事に掲載しているデータは、公的統計に基づく数値です。特定の地域や人々への評価・優劣の判断を目的とするものではありません。また、在留外国人数(2025年6月)と住民基本台帳人口(2023年)は調査時点が異なるため、実際の比率と若干の差異が生じる場合があります。

