基地の街・福生が断トツ1位——東京多摩地区で外国人が多い街ランキング【2025年版】

外国人比率ランキング

この記事でわかること

  • 東京23区外(多摩地区・島嶼部)38市区町村の外国人比率ランキングTOP20
  • 福生市・羽村市・八王子市・武蔵野市など注目エリアの国籍別内訳と背景
  • 国籍別(中国・韓国・ベトナム・ネパール・フィリピン)の集住エリアランキング

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データ出典

  • 在留外国人数:法務省 在留外国人統計(2025年6月末時点)
  • 総人口:総務省「統計でみる市区町村のすがた2025」掲載の住民基本台帳人口(2023年)

※本記事は東京23区外(多摩地区・島嶼部)のデータです。東京23区は別記事をご覧ください。


東京都(多摩地区・島嶼部)の在留外国人の現状

2025年6月末時点で、東京23区外(多摩地区・島嶼部)に住む在留外国人は124,885人です。住民基本台帳人口(2023年)4,268,722人に占める割合は2.9%で、約34人に1人が外国人という計算になります。

同じ東京都でも、23区全体の外国人比率6.7%と比べると約半分の水準です。都心から離れるにつれて外国人比率は下がる傾向にありますが、一部のエリアでは独自のコミュニティが形成されており、国籍構成も23区とは異なる特徴が見られます。

1位の福生市(8.6%)は横田基地を擁する街として知られますが、在留外国人の国籍別データを見ると最多はベトナム人(25.3%)で、「基地の街=米国人が多い」というイメージとは異なる実態があります。また2位の羽村市ではペルー人コミュニティが形成されており、関東圏では珍しい南米系の集住地となっています。


外国人比率ランキングTOP20

東京23区外の市区町村を「住民基本台帳人口(2023年)に占める在留外国人の割合」で並べたランキングです。

順位市区町村在留外国人数住基人口(2023年)外国人比率目安
1福生市4,865人56,512人8.6%約12人に1人
2羽村市2,143人54,416人3.9%約26人に1人
3瑞穂町1,178人32,062人3.7%約27人に1人
4立川市6,556人185,825人3.5%約29人に1人
5小平市6,748人196,913人3.4%約29人に1人
6八王子市18,431人560,692人3.3%約30人に1人
7昭島市3,820人114,516人3.3%約30人に1人
8西東京市6,731人205,899人3.3%約30人に1人
9武蔵村山市2,278人71,018人3.2%約31人に1人
10小金井市3,966人124,614人3.2%約31人に1人
11東村山市4,581人151,751人3.0%約33人に1人
12武蔵野市4,380人147,809人3.0%約33人に1人
13国立市2,196人75,889人2.9%約34人に1人
14国分寺市3,605人128,762人2.8%約36人に1人
15東久留米市3,140人116,512人2.7%約37人に1人
16府中市6,908人260,078人2.7%約37人に1人
17三鷹市5,146人189,959人2.7%約37人に1人
18多摩市3,926人147,776人2.7%約37人に1人
19青梅市3,340人129,468人2.6%約38人に1人
20調布市6,118人238,774人2.6%約38人に1人

※利島村(7人)・御蔵島村(2人)・神津島村(14人)など、在留外国人が極めて少ない島嶼部の自治体は比率が算出されますが集住地とは言えません。

福生市(8.6%)が2位の羽村市(3.9%)に大差をつけてトップです。多摩地区全体の2.9%と比べても突出しており、独自のコミュニティが形成されていることがわかります。


注目エリア4選:数字の背景を読み解く

1位:福生市(外国人比率8.6%)

福生市の在留外国人4,865人の国籍別内訳は、ベトナム人(1,231人・25.3%)が最多で、次いでネパール人(921人・18.9%)・中国人(476人・9.8%)・フィリピン人(473人・9.7%)・ミャンマー人(229人・4.7%)と続きます。

横田基地を擁する福生市のイメージとして「米国人が多い」と思う方も多いですが、在日米軍関係者の多くは日米地位協定(SOFA)に基づく特別な地位のため在留外国人統計に含まれないケースがあります。データに表れる外国人はベトナム・ネパール・フィリピンなどアジア系の方々が中心で、製造業・サービス業での就労者と留学生が主体のコミュニティです。

2位:羽村市(外国人比率3.9%)

羽村市の在留外国人2,143人の国籍別内訳は、ベトナム人(413人・19.3%)が最多で、次いでフィリピン人(299人・14.0%)・ペルー人(285人・13.3%)・中国人(223人・10.4%)・ネパール人(221人・10.3%)と続きます。

ペルー人13.3%という数字は多摩地区・島嶼部の中でも際立っており、関東圏では珍しい日系南米人コミュニティが形成されています。羽村市は製造業の集積地で、1990年代の入管法改正以来、日系ペルー人・ブラジル人が就労者として定住してきた歴史があります。滋賀県南部や愛知県の日系ブラジル人コミュニティと同様の背景が多摩地区の羽村市にも存在しています。

6位:八王子市(外国人比率3.3%)

八王子市は比率では6位ですが、在留外国人18,431人と多摩地区・島嶼部で最多の絶対数を誇ります。国籍別内訳は、中国人(6,224人・33.8%)が最多で、次いでベトナム人(2,229人・12.1%)・韓国・朝鮮籍(1,961人・10.6%)・フィリピン人(1,595人・8.7%)・ネパール人(1,225人・6.6%)と続く多国籍構成です。

多数の大学・専門学校が集積する「大学都市・八王子」としての顔が、留学・就労外国人を引き寄せています。中国人の多さは留学生の存在が大きく、ベトナム人・フィリピン人は製造業・サービス業での就労者が中心です。5国籍がそれぞれ一定の規模を持つ多文化共生の街です。

12位:武蔵野市(外国人比率3.0%)

武蔵野市の在留外国人4,380人の国籍別内訳は、中国人(1,543人・35.2%)が最多で、次いで韓国・朝鮮籍(581人・13.3%)・ネパール人(427人・9.7%)・米国人(331人・7.6%)・台湾(239人・5.5%)と続きます。

米国人が7.6%を占める点は多摩地区の他市町村と大きく異なります。武蔵野市には国際基督教大学(ICU)をはじめ複数の大学が集積しており、外国人教員・研究者・留学生の存在が背景にあります。また外資系企業勤務の専門職外国人も多く居住しており、欧米系の外国人が多い国際色豊かなエリアです。


国籍別ランキング

中国人が多い街TOP5

順位市区町村中国籍人数
1八王子市6,224人
2町田市3,595人
3立川市2,503人
4西東京市2,360人
5小平市2,006人

韓国人が多い街TOP5(朝鮮籍含む)

順位市区町村韓国・朝鮮籍人数
1八王子市1,961人
2小平市1,419人
3町田市1,152人
4調布市1,046人
5西東京市964人

ベトナム人が多い街TOP5

順位市区町村ベトナム籍人数
1八王子市2,229人
2福生市1,231人
3町田市1,184人
4立川市786人
5青梅市700人

ネパール人が多い街TOP5

順位市区町村ネパール籍人数
1八王子市1,225人
2福生市921人
3東村山市679人
4小金井市643人
5西東京市530人

フィリピン人が多い街TOP5

順位市区町村フィリピン籍人数
1八王子市1,595人
2町田市826人
3府中市629人
4青梅市543人
5福生市473人

八王子市は中国・韓国・ベトナム・ネパール・フィリピン全ての国籍で1位を占めており、多摩地区における外国人コミュニティの中心地です。福生市はベトナム人・ネパール人でそれぞれ2位に入っており、独自のコミュニティが形成されていることがわかります。町田市は中国・ベトナム・フィリピンで上位に入り、多摩南部の外国人集積地となっています。


東京多摩地区・島嶼部の在留外国人、エリア別の特徴

東京23区外(多摩地区・島嶼部)の外国人比率2.9%は、23区全体(6.7%)のおよそ半分の水準です。多摩地区は23区と比較して在留外国人の居住が特定エリアに集中する傾向があり、地域によって外国人コミュニティの規模や国籍構成が大きく異なります。

福生市・羽村市・八王子市など外国人比率が高めのエリアでは多文化的な環境が育まれており、多様な食文化や国際的なコミュニティに触れる機会があります。一方、郊外の住宅地では外国人比率が低く落ち着いた雰囲気のエリアも多く、多摩地区全体として23区とは異なる多様な顔を持っているのが特徴です。

このサイトでは引き続き、東京都内の在留資格別・年齢別のデータや他エリアの情報を発信していきます。


データ出典・免責事項

本記事に掲載しているデータは、公的統計に基づく数値です。特定の地域や人々への評価・優劣の判断を目的とするものではありません。また、在留外国人数(2025年6月)と住民基本台帳人口(2023年)は調査時点が異なるため、実際の比率と若干の差異が生じる場合があります。本記事は東京23区外(多摩地区・島嶼部)のデータに限定しています。なお青ヶ島村は在留外国人データの対象外のため本記事に含まれていません。

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